ソルゴーすき込み、菌の散布
5月連休明けに種をまき、スクスクと育ったソルゴー。いよいよ刈り取って畑に戻す時期がやってきました。この後、大根や人参のような秋冬野菜を育てたり、玉ねぎを植えたりします。

すっかりきれいに刈り取りました。ロン毛の人が坊主頭になったかのような・・・。
まだまだソルゴーの分厚い茎などが残ってますので、しっかり分解して良い肥料になるよう、トラクターで何回かすき込みます。

ソルゴーをしっかり分解させるのと、ソルゴーをエサに良い菌を繁殖させるため、菌を散布します。この動力噴霧機を使って一気に散布してしまいます。

今回は、「EM菌」という菌と、自家製の「えひめAI」という菌を散布しました。
写真はえひめAI(えひめあい)です。ヨーグルトで作った乳酸菌、パンとか焼くときに使うドライイーストに含まれる酵母菌、納豆に含まれる納豆菌を混ぜ合わせたもの。
すがすがしい良いにおいがします。

太陽熱処理の準備
しっかり菌を散布したあと、写真の「マルチャー」(ビニールマルチを張る機械)と呼ばれる機械をトラクターに取り付けてビニールマルチを張り、「太陽熱処理」をします。
「太陽熱処理」というのは、農薬などを使わず、いわば太陽の力(熱)だけで消毒・土作りする処理のことです。
具体的には、野菜を植え付ける場所に透明のビニールマルチを張り、畝(うね)を蒸し風呂状態にします。
夏の炎天下で、マルチの中はかなりの高温になります。これで悪い菌や害虫、雑草の種はほとんど死に絶えます。
一方で高温にも強い納豆菌は生き残り、すき込んだソルゴーなどの有機物を分解してくれます。この状態で一ヶ月ほど養生することで、害虫がいなくなり、雑草もなく野菜がスクスク育ちやすい環境が整います。さらに酵母菌の力でフワフワの土ができあがります。

とりあえず、人参用の4列、透明ビニールを張りました。マルチャーの調子が悪く下手くそになってしまいましたが・・・泣

今回人参は4列だけにしました。残った右側は大根を植え付けします。
人参は8月中の暑い時期に種まきするのですが、大根は9月入ってから種まきするので、右側はもう少したってからビニールを張ります。

小豆の準備、植え付け
いよいよ小豆を植える時期になりました。本当は7月中に種まきするのがベストなのですが、今年はずーーーと雨続きで畑がじゅるく、小豆を植える準備ができませんでした・・・。
(本当にイライラしました・・・)
イライラしても仕方ないのでスッパリ7月中の植え付けは諦め、少し遅くはなりますが、
しっかり梅雨があけてから、小豆植え付け準備をすることにしました。
太陽熱処理で使用した「マルチャー」で黒いビニールマルチを張っていきます。

なんとかビニールマルチを張り終えました。

8月に入り、小豆播種の適期が過ぎていますので、一日も早く小豆を植えなくては。
ということでそのまま休む間もなく、小豆の植え付けをします。
以前もお世話になった「なかよしくん」の登場です。
炎天下の中、ひたすら小豆の種まき。黙々となかよしくんで植えて行きなんとか終了。
梅雨明けからほぼノンストップだったので、本当に疲れました・・・(泣)
あとはスクスク小豆が生長してくれるのを期待するのみです。

お米の状況
太陽熱処理や小豆準備などで格闘している一方、お米に穂がつきました。出穂(しゅっすい)というみたいです。穂のつぶつぶ感が本当に可愛らしい。お米の収穫まであと1ヶ月ほど。
今まで順調なだけに楽しみです。

大根の準備
そうこうしているうちに、大根の種まき1ヶ月前になりました。
大根畑も人参と同様、太陽熱処理を行います。しっかり良い菌を散布したあと、透明ビニールマルチを張っていきます。

マルチャーの調子が悪く最初は苦労しましたが、なんとか無事ビニールマルチを張り終えました。ビニールの土のかかりが甘い(少ない)と突風などでビニールが剥がれてしまいますので、土のかかりが甘いところないかしっかり点検します。
1ヶ月後、ビニールマルチを剥がして大根の種まきです。良い土になって欲しいものです。

こちらは、玉ねぎの苗床です。同じく太陽熱処理で種まきの準備します。

ちなみに、これが太陽熱処理中の畝(うね)。
マルチの中がサウナのような状態になっています。そら暑すぎて虫も住んでられません。

小豆、大失敗・・・
意気揚々と植え付けした小豆。ところが、大失敗をしてしまいました。
これが植え付けしたマルチの穴です。何が悪かったかというと・・・

『穴が小さすぎました・・・。』
なんと、マルチの穴が小さすぎて、せっかく発芽した小豆が高温で焼けてしまいました。
「えらい発芽率悪いな・・・と思ってチェックしたらこの有様(泣)。あわててマルチの穴を広げてみましたが、気づくのが遅すぎました・・・。

こちらはなんとか焼けずに成長した小豆です。このような小豆は全体の半分もなく、畑の大部分は芽が焼けてしまい、ものすごーーーくさみしい小豆畑になってしまいました・・・
これも勉強!!!けどものすごくショックです(泣)

タマフクラ、黒大豆土寄せ3回目
雨続きの7月とうって変わって8月は全く雨降らず。畑が思いっきり乾いているので、除草を兼ね、3回目の土寄せをしました。写真はタマフクラの畑です。

と、よく見るとタマフクラに実が!黒大豆よりかなり早いのでビックリ。
まだまだペチャンコですが笑。

こちらは黒大豆の畑。かなり大きくなりました。枝豆収穫まであと1ヶ月半くらいというところです。

人参の種まき
先に太陽熱処理をした人参。いよいよ種まきの時期がやってきました。
種まきするためにビニールマルチを剥がしていきます。今日は学校も野球も休みだった息子に手伝ってもらいました。息子はもちろんおだちんお目当てですが・・・。

今年は高温続きでしっかり太陽熱処理ができました。雑草も一切なく、きれいな土ができました。

人参は小豆と違い種が小さいので、「ごんべえ」という播種機を使います。
種を入れて押して転がすだけで、種まきするための「溝きり」、「播種」、「覆土」、「鎮圧」
の4工程を一気にやってくれる超すぐれもの。

種まきが終わったら、次は水やり。人参は発芽まで思いっきり水分を必要とします。
人参は「発芽すれば半分以上成功」といわれるのですが、その発芽させるのが本当に難しい野菜です。今年は本当に雨が降ってくれないので、水やり、水やりの毎日です。

ついに稲刈り。ところが・・・
この間稲穂がついたばかりと思ったら、あれよあれよと黄金色になり、収穫の時期になりました。
ところが!稲が思いっきりコケてしまいました。コケるというのは倒伏してしまったということです。
コケるとコンバインでの収穫が困難となったり、稲穂が地面につきっぱなしになるので、湿気過多になりお米の品質が低下するなど、良いことが全くありません。
肥料が多かったりするとコケるそうですが、今年の夏はコシヒカリには暑すぎてしおれてしまったという意見もありました。いずれにしても非常にピンチです。

そのような中、近所の農家さんにコンバインで稲刈りトライして頂きました。トライして頂けるだけでも有り難い話です。

稲刈りスタート。順調なすべり出しです。このまま無事終われば・・・と思っていましたが、

やはりコケ過ぎて刈ろうにもかれず、ついに近所の農家さんもギブアップ。
まだ3分の1位は刈り残しあり、あまりに勿体ないので手刈りすることにします。

こうなりゃ家族総出で手刈りです。

なんとか3日ほどかけて手刈りを済ませました!
写真の真ん中の土が見える部分が手刈り部分です。本当に大変でした・・・。
明日から雨続きとの予報ですので、急遽、手で刈った稲をコンバインで脱穀してもらうことになりました。

写真では分かりにくいですが、脱穀終了!
コンバインだと稲刈り、脱穀を一気に機械がやってくれるのですが、手刈りだと脱穀作業も稲わらをよいしょと抱え上げ、コンバインにいちいち投入しないといけないので大変。
この作業に付き合って頂いた近所の農家さんに本当に感謝です。

さらに、雨が降る前にそのままレンゲの種まき準備をしてしまいます。
まずはレンゲの大事な肥料となる稲わらを畑全体にできるだけ均等にまきます。
(手刈りでなくコンバインですとその手間もなく本当に効率的です)

稲わらをしっかり分解させるよう、今回は発酵させた油かすをまきます。
写真が発酵油かすです。バチルス菌という納豆菌の仲間で発酵させた油かす。納豆菌と同じように有機物の分解力ハンパない菌です。

しっかり散布したあと、トラクターで耕耘し、よく土となじませることで分解を促します。
これでレンゲの種まき準備は完了です。
(本当はもう少し稲わらを細かくしてからやるべきなのですが・・・力尽きました泣。
今年はこれで行きます)

これがレンゲの種です。来年のお米作りのために良い土を作ってくれることを期待します。

ちなみに、レンゲの種まきしている間に人参が発芽しました。
水やりが少し甘かったので発芽に時間が掛かりすぎましたが、とりあえず一安心です。

そしてこちらはタマフクラ。いつの間にやらプリプリの実がついていました!こちらも一安心です。

玉ねぎ種まき
人参の後は玉ねぎの種まき。
ビニールマルチを剥がして玉ねぎの種をまきます。玉ねぎは苗床で2ヶ月ほどしっかり育苗してから畑に植え付けをします。

これが玉ねぎの種です。今回は息子と一緒に種まきしました。

玉ねぎも人参と同じように発芽に水分が必要なので、もみ殻をまきます。
もみ殻は水分をよく吸収し、保水性抜群のすぐれもの。種まきをしたあと、
しっかりともみ殻をかぶせます。
あとはうまく発芽してくれるのを祈るのみです。(祈ってばかりです・・・笑)

大根の種まき
いよいよ大根の種まき時期がやってきました。ビニールマルチを剥がすのも一苦労です。

これが大根の種です。

こちらが太陽熱処理が終わったあとの畝(うね)。きれいに仕上がりました。

人参と同じく、「ごんべえ」で効率的に種まきしていきます。
畑の上をひたすらコロコロ転がしていきます。1粒1粒手でまくと本当に大変。
本当に便利な道具です。

ちょうど種まきして2日後くらいにまとまった雨が降り、無事発芽しました。
発芽すると本当に嬉しいのと同時にほっとします。

とはいえ、発芽率100パーセントはありえないので、どうしてもすき間(歯抜け)ができてしまいます。そこで「捕植(ほしょく)」という作業をします。
歯抜け部分に種をまいていく作業です。かがむ作業は大変なので「なかよしくん」を使いました。
今日は休日で息子は野球。代わりに娘が手伝ってくれました。なぜか娘はなかよしくん作業を気に入っており、いつも進んで手伝ってくれます。

玉ねぎ畑
2ヶ月前に刈り取ったソルゴー。もうこんなに大きくなりました・・・。
ソルゴーはイネ科なのですが、イネ科は本当に強い!刈っても刈っても復活します。
これから秋が本格化し、気温も下がってソルゴーを分解する微生物の活動も衰えて
くるので、暖かさが残る今、しっかり刈っておきます。

前回同様、フレールモアという草刈り機をトラクターにつけて畑を走ります。

すっかりきれいになりました。玉ねぎ苗の植え付けは11月ですが、あと2,3回トラクターで耕耘して10月中には玉ねぎ植え付け準備をやってしまいます。

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